映画「花戦さ」を見て美について考える
ご機嫌如何、そのです。
ちょっと前の話になりますが、映画「花戦さ」劇場で見てきました!
花を生けることによって豊富秀吉にギャフンと言わせる物語。
しかしこの男が面白い。と言うか野村萬斎の顔芸が面白い。
芸術の良さが全て詰まっている
登場する花も絵も、そして作中のBGMも軒並みクオリティが高い。
茶室という空間や言葉にさえ美を感じます。
BGMはジブリなどでお馴染みの久石譲さんが作曲とのことで納得。そりゃ好きだよ。
池坊専好も、その友人千利休も、それぞれに自分の美に関する主張を貫いている。
花なんて枯れたら終わりとか、お茶なんて飲んだら終わりとか言うのはあまりにもつまらないと思いました。
アクションシーンなど、映像としての派手さはない作品だけど、私は大好きな映画です。
見終わったあと一瞬「あー面白かった!」じゃなくて、じわじわ好きなやつ。
予告編を載せておきます。
無駄なものがない部屋の良さがわかる
一番好きなのが、千利休の茶室のシーンです。
狭い茶室にお茶をたてるための道具、あと器が1つ。
そこに飾られた花。
必要なものが揃ってて、あとは話し相手がいれば完璧っていう部屋だよなあ。
お茶をたてる人と飲む人のみで成り立つ空間。
茶室って実はミニマリストに最適なんじゃないの?と思いました。
野村萬斎の演技が好き
自分は普段映画を見ていても俳優の顔と名前が一致しない程度には世間知らずなのですが、
今回この映画を見たことで野村萬斎はしっかり覚えました。
本業は狂言師とのことで、聞いたことはあるもののよくわかっていない職業なので
今度調べてみようと思います。
彼が出ている「陰陽師」も見ました。
野村萬斎出演の他の作品も要チェックです。
それでは。